単結晶シリコン型太陽電池モジュールとは
ここでは、単結晶シリコン型太陽電池モジュールについて詳しくご説明していきます。単結晶シリコン型の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
単結晶シリコン型とは
単結晶シリコン型とは、高純度のシリコン単結晶ウエハ(シリコンを薄い板状に切断したもの)を半導体基板として利用するもので、太陽電池モジュールの中ではもっとも古くから使用されているタイプです。
単結晶とはシリコンの原子が規則正しく配列しているもので、高い発電効率を誇っており、1990年代までは住宅用太陽電池モジュールにおいても主流を占めていました。
しかし、単結晶シリコン型は高純度のシリコンを大量に使用するため、製造過程も複雑でコストも高く、多結晶シリコン型などと比較するとコスト面における優位性がありませんでした。
そのため、多結晶シリコン型など、技術革新により他の太陽電池モジュールの発電効率が上がってきたことで、単結晶シリコン型は徐々に主流ではなくなっています。
単結晶シリコン型のメリット
単結晶シリコン型のメリットとしては、下記が挙げられます。
- 発電効率が高い
- 耐久性が高い
単結晶シリコンは、高純度のシリコンが利用されており、多結晶型などと比較すると発電効率が高いのが特徴です。
そのため、発電効率の悪さをモジュールの設置枚数でカバーするといったことができず、モジュールの設置枚数が限られている狭い屋根のご家庭などには適しています。
日本は海外と比較すると狭い屋根を持った家が多いため、主要メーカーのほとんどは単結晶シリコン型の太陽電池モジュールを主力商品として取り揃えています。
単結晶シリコン型のデメリット
単結晶シリコン型のデメリットとしては、下記が挙げられます。
- 製造にかかるコストが高い
- 高温になると発電効率が下がる
発電効率が高い分、高純度シリコンの利用量が多く、製造にかかるエネルギーやコストも高くつくため、販売価格も高い傾向があります。また、結晶シリコンは太陽熱によって高温になると発電効率が下がるというデメリットもあります。
単結晶シリコン型の取り扱いメーカー
単結晶シリコン型の太陽電池モジュールを取り扱っている代表的な太陽光発電メーカーとしては、下記が挙げられます。単結晶シリコン型はコスト面に課題はあるものの、発電効率は高く、海外と比較すると狭い屋根が多い日本に適しているという点もあり、主要メーカーのほとんどが取り扱っています。