太陽光発電の価格シミュレーション
太陽光発電システムを導入することで、電気料金の削減と売電による収入という2つの経済的メリットを得ることができます。
しかし、太陽光発電システムの導入には100万円~200万円といった非常に高額な初期費用もかかりますので、そう簡単に購入を決断するわけにはいきません。
実際に、太陽光発電システムにより得られる発電量は地域や自宅の周辺環境、屋根の種類、導入するシステムの種類など様々な要素によって変わってくるため、全ての家で確実に利益を回収できるとは限らないのです。
そのため、太陽光発電システムの導入をお考えの方は、導入前に必ず導入シミュレーションを実施しておくことをおすすめします。
導入シミュレーションにより、自宅に太陽光発電システムを設置した場合の発電量や経済効果、初期投資費用の回収にかかる期間やCO2の削減量などを知ることができ、導入するかどうかを検討する上でとても役に立ちます。
太陽光発電システムの価格シミュレーションを行う方法は、主に下記の2つとなります。
- 各社が提供しているシミュレーションツールを利用する
- 専門業者にシミュレーションを依頼する
それぞれについて詳しく説明していきます。
各社が提供しているシミュレーションツールを利用する
太陽光発電システムのメーカーや関連商品の販売会社では、自社のホームページ上で太陽光発電システムの価格シミュレーションツールを提供しています。
シミュレーションツールでは、住宅のエリアや屋根のタイプ、現在の電気料金など、いくつかの条件を選択していくだけで簡単に太陽光発電システムの導入により得られる発電量や価格のシミュレーションを行うことができます。 下記にシミュレーションツールの一覧をご紹介しますので、ぜひ利用してみてください。
- LIXIL「太陽光発電システム導入シミュレーション」
- シャープ「発電量シミュレーション」
- パナソニック「光熱費シミュレーション」
- 京セラ「住宅用ソーラー発電シミュレーション」
- 三菱電機「光熱費シミュレーション」
- 東芝「光熱費シミュレーション」
- ソーラーフロンティア「発電量シミュレーション」
- カナディアンソーラー「シミュレーター」
また、自宅の年間予測発電量をより正確に把握したい方は、下記のサイトもおすすめです。
- NEDO「日射量データベース閲覧システム」
これらのシミュレーションツールを活用することで、まずは自宅に太陽光発電システムを設置する際の、発電量や経済効果の相場観をしっかりと把握しましょう。
専門業者にシミュレーションを依頼する
上記のシミュレーションツールを活用することで、システムの導入により得られる発電量や経済効果の相場観を把握することができますが、ツールにより得られる数値はあくまで概算であり、自宅の状況によっては実際の数値が大きく異なってくることもあります。
そのため、実際の発電量や導入時の価格シミュレーションについては、専門業者に実際の屋根を見てもらい、実地調査に基づいたシミュレーションを提出してもらうようにしましょう。
しかし、太陽光発電システムの施工業者の中には、販売を優先するがあまり実際とはかけ離れた数値のシミュレーションを提出してあたかも大きな利益が得られるような誤解を招く提案をしてきたり、前提条件を巧妙に操作することで、リアリティはあるものの実際よりも発電量を少し上乗せした数値のシミュレーションを提出してきたりする、いわゆる悪徳業者も存在しています。
太陽光発電システムの導入により得られる実際の発電量や経済効果は住宅の個別事情により大きく異なってくるため、どうしてもブラックボックスになりがちなのです。
だからこそ、専門業者にシミュレーションの依頼はするものの、自分自身でもシミュレーションツールを活用して概算をしておくことで、その業者が出してきたシミュレーション数値があまりに現実離れしたものではないかどうかを判断することができる眼だけは持っておく必要があるのです。
また、施工業者については、メーカー指定の優良な施工業者だけを厳選して見積りをとることができる一括見積サイトなども存在しているので、ぜひそうしたサイトを活用するようにしましょう。