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太陽光発電システムの導入費用の内訳

ここでは、太陽光発電システムの導入費用の内訳についてご説明していきます。太陽光発電システムの導入にかかる費用は、本当に様々な要因によって変わってきますし、基本的には価格と発電量が比例する形になります。

そのため、住宅ごとの個別事情を把握せずに一概に高い・低いと判断することはとても難しいのですが、一般的にはkW単価55万円を目安と考えて、2kWのシステムであれば110万円、3kWのシステムであれば165万円、4kWのシステムであれば220万円というように言われています。

しかし、100万~200万円以上もするような高い買い物であれば、いくら目安があったとしてもやはり不安になるものです。

そうした場合、導入費用の内訳を詳しく見てみれば、太陽電池モジュール1枚1枚の値段や設置枚数、付属機器、工事費用、割引など様々な要素から構成されていますので、本来はこれらひとつひとつの価格が妥当な値段で設定されているかどうかを判断することができれば、最終的な合計金額が妥当なのかどうか、より正確に判断することができます。

そのため、ここでは太陽光発電システムを導入する際の一般的な費用内訳をご紹介し、各項目の相場観をお伝えしていきます。

一般的な導入費用の内訳と相場

例えば4kw程度の太陽光発電システムを導入する際の一般的な内訳と相場は、下記のようになります。(※下記はあくまで目安です。実際の価格とは大きく異なる場合もありますので、参考程度とお考えください。)

太陽光発電システム自体の費用

まずは、太陽光発電システムの導入に必要な機器自体の価格について相場観を見ていきます。

ソーラーパネル(モジュール単価 × 設置枚数)

モジュール単価はモジュールタイプ(ハイブリッド・単結晶・多結晶・薄膜型)やメーカー、発電効率、サイズなどにより変わってきますが、想定発電量に応じて設置枚数を調整する形になりますので、目安としては150万円前後を想定しておくとよいでしょう。

メーカーのカタログパンフレットやホームページに記載してあるソーラーパネルの定価(希望小売価格)はもっと高いと思いますが、実際の販売価格はイメージとしては2割程度安くなっています。

主要メーカーの代表的なソーラーパネルの価格については下記を参考にしてください。

パワーコンディショナ

パワーコンディショナや容量、発電効率、メーカーによって価格が変わりますが、15万円~25万円前後だと想定しておくとよいでしょう。接続箱や昇圧ユニットなどが不要となるマルチストリング方式の場合はもう少し価格が高くなります。

主要メーカーの代表的なパワーコンディショナの価格については下記を参考にしてください。

接続箱

接続箱は、3万円前後を想定しておきましょう。ただし、発電ロスをなくす昇圧ユニットが付いている接続箱は、5万円以上になることもあります。

電力モニタ

電力モニタは、発電量などを数字で見るだけのシンプルなものから、大画面のカラー液晶ディスプレイで見れるものなど、製品によって価格が大きく変わってきます。目安としては3万円~10万円前後を想定しておきましょう。

配線ケーブル

付属で必要となるケーブル類は1万円前後だと想定しておきましょう。

設置架台

ソーラーパネルを屋根に設置するために必要な架台自体の価格としては、10万円~15万円前後を想定しておきましょう。架台市場は高機能、低価格化が進んでいますが、屋根のタイプや現場の状況によっては価格が大きく左右することもあります。

設置工事費用

続いて、設置工事にかかる費用を見ていきましょう。

システム設置工事費用

システム設置工事費用としては、架台の設置、ソーラーパネルの取り付け工事などを含めて10万円~15万円程度を想定しておくとよいでしょう。

電気配線工事費用

電気の配線は、ソーラーパネルの電力を引き込むための屋外の配線と、屋内での配線があります。配線工事および工事に必要な電工部材などの価格も含めて、10万円~15万円程度を想定しておくとよいでしょう。

現場管理費用・諸経費

その他、工事費用以外に現場管理費、諸経費などの項目で、工事の施行ディレクション費用が2~3万円程度かかることがあります。

合計金額

大体上記のような内訳で、システム費用が170万円前後、施工費用が30万円前後、併せて200万円前後となり、kW単価55万円という基準内に収めてくる、というイメージを持っておくとよいのではないかと思います。

また、上記以外にも、補助金の申請代行手数料や、電力会社との売電契約関連の代行手数料、自然災害補償の保険料などで数万円ずつかかってきますので、そのあたりも予算の中で想定しておくとよいでしょう。

まとめ

太陽光発電システムが現在ほど普及していなかった時代では、消費者の無知を逆手にとって内訳もろくに示さずに高額な見積もりを提示してくる悪徳業者も存在していました。

しかし、最近では補助金制度の金額制限、消費者庁による注意勧告の徹底、システム設置業者の増加による価格競争の激化、消費者にも知識がついてきたことなどを背景に、徐々に悪徳業者も減ってきています。

ただし、中には費用内訳も詳細に出しておきながら、費用項目ごとに少しずつ金額を上乗せして、見積もりとしてはとてももっともらしく見えるものの、トータル金額で見てみると高くなっているといったような巧妙な見積もりを提示してくる業者なども一部存在しています。

そのため、見積もりを取る際には必ず複数の業者から見積もりをとり、まずは自宅に太陽光発電システムを設置する際の相場価格を正確に把握することが重要です。

見積りに当たっては、優良施工業者だけを厳選した一括見積サイトなどもありますので、ぜひそうしたサイトを利用して複数業者からの見積りを取るとよいでしょう。

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