太陽光発電ローン(ソーラーローン)と審査
ここでは、太陽光発電ローンと審査についてご説明していきます。ローンは誰もが組めるわけではなく、一定の基準や条件を満たしている必要があります。太陽光発電ローンの審査基準はそこまで厳しくありませんが、ローンを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
融資を受けられる条件
太陽光発電ローンでは、仮審査を受ける前段階として通常下記のような融資条件がもうけられており、その条件を満たすことができない方はそもそも融資の対象とはなりません。
詳細な条件は金融機関により異なりますが、大体下記のような条件が定められています。
- 借入時の年齢が満21歳以上、満65歳~71歳未満で、最終返済時の年齢が71歳~82歳未満(※具体的な年齢制限は金融機関により異なる)となる方
- 安定・継続した収入がある方
- 前年度年収が150万円~200万円以上の方
- 勤続3年以上・営業3年以上の方
- 所定の団体信用生命保険に加入できる方
- 所定の保証会社の保証を受けられる方
いずれも一般的な条件であり、太陽光発電システムの導入を検討されている方であればほとんどの方は問題ないのではないかと思います。
担保
太陽光発電ローンについては、いずれの金融機関でも担保は原則不要となっています。
保証人
太陽光発電ローンについては、いずれの金融機関でも保証人は原則不要となっていますが、その代わりに金融機関が保証する保証会社と契約する必要があります。
保証会社と契約すると、万が一ローンの返済が滞ったとき、金融機関は保証会社からその金額を受け取ることができるため、金融機関から取り立てが行われることはありません。
そのかわり保証会社が金融機関のかわりに返済額の取り立てに来る形となります。
また、審査の結果によっては指定の保証会社から連帯保証人を立てることを求められることもあります。
審査の流れ
審査の流れとしては、まず最初に「仮審査」という形で審査を実施します。仮審査の結果、問題がなければ本契約に向けた申し込み手続きを行い、正式契約、融資の実施、という流れになります。
また、住宅取得の計画時点でローンの相談をしたい場合には、事前審査申込みを利用することもできます。
仮審査では主に金融機関での審査が行われ、仮審査に通過し、本契約に向けた申し込み手続き時には、保証会社での本審査が行われます。
基本的には仮審査に通過すればほとんどの場合は問題なく契約手続きをすることができますが、まれに保証会社から、書類の提出や保証人などを依頼されることもあります。
太陽光発電ローンはなぜ融資条件が厳しくないのか?
太陽光発電ローンの場合、融資を受ける上での最低限の条件や審査基準はありますが、審査がそこまで厳しいわけではありません。
なぜかというと、太陽光発電システムを導入する場合、通常のリフォームローンと比較しても電気代の削減だけではなく売電収入といった経済的なメリットが得られるため、その分返済リスクは少なくなるからです。
金利面で優遇される理由と全く同じなのですが、極端な話、売電の収入を返済にあててもらえれば貸し倒れることもないので、保証人も担保も不要、という条件でローンを組むことができるのです。
もちろん、審査では年収や職業、勤続年数、過去および現在の金融機関での借入状況・支払状況、貯蓄など様々な点を考慮されますので、申し込めば誰でも通過するというわけではありませんが、太陽光発電ローンは、他のローンと比べると比較的通過しやすいローンだと言えるでしょう。