悪徳業者の被害に合わないために
太陽光発電システムを消費者に不利益がある形で販売してくる悪徳業者から自宅や家族、自分の身を守り、被害を未然に防ぐためのポイントについてご説明していきます。
ここでは、悪徳業者のタイプごとに、対応方法をご紹介していきます。
過剰なセールストーク・強引な営業をしてくる悪徳業者への対策
過剰なセールストークや強引かつ執拗な営業によって太陽光発電システムを売りつけようとしてくる業者から身を守るためには、下記のポイントを押さえておく必要があります。
- 太陽光発電システムに関する最低限の知識を身につける
- 悪徳業者の典型的なセールストークを事前に頭に入れておく
- メリットだけではなく、デメリットに関する説明も求める
- 具体的な説明や、固有名詞、客観的な根拠を求める
- 少しでも不明瞭な点があれば、完全に納得できるまで話を聞く
- 都合がいい話には裏があるということを前提に話を聞く
- 少しでも不審だと感じたら、はっきりと断る
- その場では絶対に契約の意思決定をしない
上記はいずれも基本的な対策となりますが、心配な方は念には念を入れ、説明を受けている際には相手の話を録音しておくと言うのも有効な手段です。
後々にトラブルに発展した際、客観的な証拠がないと、「言った」「言わない」の水掛け論になってしまいます。しかし、万が一の際の法的なトラブル処理も想定するのであれば、録音などの客観的な証拠は、とても価値を帯びてきます。
法外な見積り価格を提示してくる悪徳業者への対策
法外な見積もり価格を提示してくる悪徳業者に騙されないための一番有効な手段は、とにかく複数の業者から見積もりをとることです。
その際、業者によっては他社の見積り内容をチェックしてくれるところもありあすので、そうした業者は積極的に活用しましょう。
複数の業者から見積もりをとることで自宅に太陽光発電システムを導入する際の客観的な費用相場も把握することができ、かりにとある業者から法外な見積もりを提示されていたとしても、他の業者と比較すればすぐにおかしい部分が分かってしまいます。
太陽光発電システムを導入する場合、複数業者への見積り依頼は常識だと思って、遠慮なく声をかけましょう。
補助金に関する虚偽の説明・不正な申請への対策
補助金にまつわるトラブルも、非常に多くなっています。補助金にまつわる虚偽の説明や不正な申請を防ぐうえで重要なのは、自分自身が補助金制度の仕組みについてしっかりと理解をしておくことです。
事務手続きが面倒だと感じる方や苦手意識をお持ちの方もいるかもしれません。確かに補助金に関する手続きは煩雑な側面もあります。しかし、だからこそ悪徳業者はそこにつけこんでいるのです。
補助金制度に対する正しい知識と理解があれば説明の真偽が判断できますし、申請プロセスを理解しておけば、業者が不審な対応をしていればすぐに分かってしまいます。
とにかく、補助金制度については自分自身でしっかりと把握しておきましょう。
手抜き工事への対策
手抜き工事を未然に防ぐために意識しておくポイントは、下記の3つとなります。
- 施工費用があまりに安い業者は避ける
- 過去の施工実績・事例数・事例写真・現況などをヒアリングする
- 施工工程の写真撮影や報告書作成などを求める
施工業者の中には、職人に対する研修と教育が行き届いているとてもしっかりとした会社もあれば、ほとんど知識も経験もなく、技術もないにも関わらず利益を目的に受注を重ねている悪徳業者も存在しています。
しかし、施工は専門性が高いため、素人が施工業者の信頼性を判断するのはとても難しいというのが現実です。そこで頼りになるのは、過去の施行実績や事例など、その業者が積み重ねてきた事実です。
また、価格があまりに安い業者の場合は、職人のモチベーションが低く、技術も未熟で手抜き工事につながる可能性も高いのでできる限り避けましょう。
そして、施工後、万が一のことがあったときのために、施工工程を写真に収めて、報告書として提出してくれる業者など、アフターフォローまで気配りが行き届いている会社などがよいでしょう。