太陽光発電システムの導入価格の推移
太陽光発電システムの導入を検討している方の中には、「太陽光発電システムはどんどんと安くなっているから、導入はもう少し待ったほうが良いのでは?」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
確かに、太陽光発電システムの導入価格が年々低下傾向にあることは間違いありません。そこで、ここでは価格の推移実態がどのようになっているのかについてご説明していきます。
日本における太陽光発電システム導入価格の推移
日本における太陽光発電システム導入価格は、太陽光発電システムの開発が本格化する1970年代まではkW単価が数千万円程度となっており、3kWのシステムを導入するだけで1億円の費用がかかるといった全く経済合理性がない状況でした。
しかし、それから40年が経過した現在では、導入価格のkW単価は数十万円程度、つまり100分の1程度まで下落してきています。
日本における太陽光発電システムの導入にかかるkw単価は1994年度から2003年度までの10年間で半額以下まで低減しました。しかし、2005年度で新エネルギー財団による助成金が打ち切りとなると、日本国内の出荷量は大きく減少し始め、一時的に価格も下げ止りました。

しかし、2009年に「住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金」や「余剰電力買取制度」が導入されるなど助成強化策が図られた結果、国内出荷量は再び拡大しはじめ、それに伴い価格も下がり始めました。
国内における2011年時点での平均的な導入価格のkw単価は住宅用で57万円/kWとなり、2012年になると、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始や補助金の上限金額制限、供給過剰による世界的な価格競争の影響などもあり、国産メーカーのシステムでも40万円/kW、海外メーカーのシステムでは30万円/kWという価格帯で導入できるシステムが普及してきています。
太陽光発電システムの導入価格は今後も下がり続けると予想されており、2015年頃にはげ内の半額近くまで低下し、事実上の「グリッド・パリティ」に到達すると言われています。
導入価格が下がるなら、買うのは待ったほうがよいのか?
上記のように太陽光発電システムの導入価格は今後も低下トレンドが続いていきますが、「そんなに価格が下がるなら、購入するのはもう少し待ったほうが良い?」と思わずにはいられない方も多いと思います。
しかし、実際には太陽光発電システムを購入するタイミングは2012年~2013年中がベスト、と言われています。
これには、今すぐに太陽光発電システムを販売したい業者のセールストークではなく、しっかりとした理由があります。
太陽光発電システムはなるべく早く導入したほうが良い理由については、下記のページを参考にしてください。