太陽光発電システムの発電量の目安
ここでは、太陽光発電システムを導入する際の、発電量の目安についてご説明していきます。
住宅に太陽光発電システムを導入する場合、一般的にどの程度の発電量を目安としてシステムの選定をすればよいのでしょうか。
太陽光発電システムで発電した電力を使用したり、売電に回したりすることができるのは太陽光が出ている日中の時間帯だけですので、1日に使用する全ての電力を太陽光発電システムで得られた電力でまかなうことはできません。
夜間に使用する電力についてはこれまで通りに電力会社から買う必要があるのですが、この電気料金については日中に余剰電力があれば、その余剰電力を売電した料金と相殺することができるので、結果として電気料金がただになる場合もあれば、売電により収益が出ることもある、という仕組みになっています。
そのため、太陽光発電システムを導入する際には日中の電力をどれだけ太陽光発電によりまかなえるかという点がポイントになってくるのですが、イメージとしては年間消費電力の70%~90%をカバーすることができれば、日中の電気料金は十分にまかなうことができます。
太陽電池容量1kWシステムあたりの年間発電量は約1,000kWhとなります。
太陽光発電協会の試算によれば、一世帯あたりの年間総消費電力量は5,650kWh/年となっているので、その70%程度を太陽光発電でまかなうと考えると、約4,000kWhとなります。
つまり、導入の目安としては、基本的に4kWの発電能力があるシステムを設置すればよいということになります。
もちろん、実際の消費電力量や発電量については住宅によって大きく条件が異なってくるとは思いますが、目安として「4kWの発電システムを設置する」ということを覚えておくとよいでしょう。