パワーコンディショナ-のメーカー比較
ここでは、日本の主要な太陽光発電メーカーが販売しているパワーコンディショナの製品概要と価格の一覧比較表をご紹介しています。
主要メーカーのパワーコンディショナ-の一覧比較表
主要メーカーが販売しているパワーコンディショナ-の最大出力別の価格比較表を下記にまとめましたので、参考にしてください。
公称最大出力3.0kWのパワーコンディショナー
メーカー名 |
屋内/屋外 |
3.0kW |
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型番名 |
変換効率 |
価格 |
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三菱電機 | 屋内設置 | PV-PN40G | 95.5% | 299,250円 |
東芝 | 屋内設置 | TPV-PCS0300B | 95.0% | 262,500円 |
カナディアンソーラー | 屋内設置 | CS-3000J | 95.5% | 283,500円 |
屋外設置 | Z50-30ST2-JCS | 94.0% | 389,235円 | |
サンテックパワー | 屋内設置 | KP30K-ST | 95.0% | 252,000円 |
公称最大出力4.0kWのパワーコンディショナー
メーカー名 |
屋内/屋外 |
4.0kW |
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型番名 |
変換効率 |
価格 |
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シャープ | 屋内設置 | JH-40CD3P | 95.0% | 268,380円 |
屋外設置 | JH-M1C2P | 94.0% | 244,230円 | |
パナソニック | 屋内設置 | VBPC240A6 | 95.0% | 309,750円 |
屋内設置 | VBPC340 | 95.0% | 309,750円 | |
京セラ | 屋内設置 | PVN-403F | 94.0% | 294,000円 |
三菱電機 | 屋内設置 | PV-PN55G | 97.5% | 367,500円 |
東芝 | 屋内設置 | TPV-PCS0400B | 95.0% | 304.500円 |
ソーラーフロンティア | 屋内設置 | SPC4003 | 94.5% | オープン |
カナディアンソーラー | 屋内設置 | CS-4000J | 96.0% | 330,750円 |
サンテックパワー | 屋内設置 | KP40K-ST | 95.0% | 304,500円 |
公称最大出力5.5kWのパワーコンディショナー
メーカー名 |
屋内/屋外 |
5.5kW |
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型番名 |
変換効率 |
価格 |
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シャープ | 屋外設置 | JH-G1C3/G1C3P | 94.0% | 372,540円 |
パナソニック | 屋内設置 | VBPC255A3 | 94.5% | 420,000円 |
屋内設置 | VBPC355 | 95.0% | 420,000円 | |
京セラ | 屋内設置 | KP55K-KC | 95.0% | 420,000円 |
三菱電機 | 屋内設置 | PV-PN30G | 96.5% | 525.000円 |
東芝 | 屋内設置 | TPV-PCS0550B | 95.0% | 420,000円 |
ソーラーフロンティア | 屋内設置 | SPC5503 | 94.5% | オープン |
サンテックパワー | 屋内設置 | KP55K-ST | 95.0% | 441,000円 |
パワーコンディショナの価格は、主に下記のポイントによって価格が変わってきます。
- 最大出力
- 変換効率
- マルチストリング型・集中型
- 屋内設置・屋外設置
それぞれの項目について詳しく説明していきます。
最大出力
パワーコンディショナの最大出力は、設置する太陽電池モジュールの最大出力に合わせて選択します。いくら太陽電池モジュールの出力が大きくても、パワーコンディショナの出力以上に発電することはできないからです。
最大出力の大きさによって価格は大きく異なってきます。目安としては、下記のようになっています。(※下記はメーカーの希望小売価格であり、実際の販売価格は下記より2~4割程度低くなっています。)
- 3.0kWの場合:25~30万円
- 4.0kWの場合:25~35万円
- 5.5kWの場合:35~50万円
変換効率
パワーコンディショナにも、太陽電池モジュールと同様に「変換効率」という指標が存在しています。パワーコンディショナにおける変換効率とは、太陽電池モジュールから送られてきた直流電力を家庭内で使用できる交流電力に変換する際に、どの程度の電力を変換することができるかという効率のことを指し、一般的には95%前後となっています。
変換効率だけで比較すると、三菱電機のパワーコンディショナは他社製品と比較しても変換効率が高く、住宅用のパワーコンディショナとしては国内最大となる変換効率97.5%を誇っています。
その分、三菱電機のパワーコンディショナは他メーカーの製品と比較して価格が高めとなっています。
マルチストリング型・集中型
パワーコンディショナには、マルチストリング型という方式が存在しています。マルチストリング型の場合には、接続箱に昇圧機能が不要となるため、接続箱に昇圧機能をつけるコストや、昇圧により生じる電力ロスがなくなり、効率的に電力を変換することができます。
また、マルチストリング方式の場合は回路ごとの太陽電池モジュール枚数をそろえる必要もないため、屋根のスペースを最大限に活かして太陽電池モジュールを設置することができるというメリットもあります。
シャープのパワーコンディショナの場合には、マルチストリング方式で昇圧機能だけでなく接続箱も内蔵されているため、接続箱を購入する必要もありません。
このように、マルチストリング方式にはいくつものメリットが存在するため、通常のパワーコンディショナと比較して少しだけ価格が高い傾向があります。
屋内設置・屋外設置
パワーコンディショナには、屋内に設置するタイプのものと、屋外に設置するタイプのものが存在しています。
パワーコンディショナは太陽電池モジュールと比較すると機械の消耗も早く故障する可能性も高いため、一般的には屋内への設置が推奨されているのですが、家庭の都合で屋内への設置ができない方のために、屋外用のパワーコンディショナも販売されています。
また、屋外用の場合には、屋内用のパワーコンディショナを、屋外設置用の設置箱の中に格納して設置する場合もあります。
屋外設置箱を利用して屋外に設置する場合には、パワーコンディショナの価格とは別に、屋外設置箱の費用もかかってきます。
屋外設置箱の費用とは5万円~10万円程度ですが、もし設置箱が必要な場合、その価格も想定しておく必要があります。
まとめ
以上のように、パワーコンディショナには様々なタイプがあり、出力やタイプによって価格も変わってくるため、単純に価格だけを比較するのは難しいと言えます。
また、パワーコンディショナは通常、太陽電池モジュールのメーカーと揃えてセットで購入しますので、基本的には太陽電池モジュールをどのメーカーにするかを決めた時点で、必然的にパワーコンディショナの選択肢も限られてきます。
ただし、パワーコンディショナにもメーカーによって特徴や変換効率などの差がありますので、太陽光発電システムのメーカーを選ぶ際には、太陽電池モジュールだけではなくパワーコンディショナの性能や価格も含めた上で検討するのがよいでしょう。