家庭用蓄電池のメリット
太陽光発電システムと家庭用蓄電池をセットで導入することで得られるメリットとしては、下記が挙げられます。
- 停電時でも電気を使用することができる
- 電気料金を削減することができる
- ピークカットができ、電力不足に対応できる
- 使用電力における自家発電割合を高めることができる
それぞれについて詳しく説明していきます。
停電時でも電気を使用することができる
蓄電池を導入する一番のメリットは、なんといっても停電時にも電気を使用することができるという点です。
また、蓄電池があると停電時でも太陽光発電により得られる電力を蓄電し、電気として使用することができるため、蓄電池だけしかない場合と比較して、停電時でもより多くの電力を利用することが可能となります。
太陽光発電システムだけの場合でも、パワーコンディショナを自立運転モードへ切り替えられるタイプのものであれば停電時にも電力を使用することはできます。
しかしこの場合は、当然ながら太陽光発電システムが稼働できない夜間から深夜の時間帯にかけては電力を使用することができませんし、曇りの日や雨の日であれば日中でも電力を使用することはできません。
また、自立運転モードの際に使用できる電力は1500Wまでとなっていますので、それ以上の電力はいくら発電しても無駄になってしまいます。
そのため、太陽光発電システムさえあれば停電時の備えになるという謳い文句は、間違ってはいませんが、決して十分な備えになるとは言い切れないのです。
太陽光発電と蓄電池システムを連携させることではじめて、停電時でも日中・夜間を問わず一定の電力量まで使用することができるようになります。
電気料金を削減することができる
太陽光発電と蓄電池システムを連携させることで、電気料金を削減することが可能です。削減の方法には、大きく分けて3つの方法があります。
- 太陽光発電システムにより得られた電力を夜間に使用し、夜間の購入電力量を減らす
- 深夜の安価な電力を購入し、日中や夜間に使用することで電気料金を節約する
- ピーク時の電力を蓄電池から利用することで、電気料金の契約プランを見直し、基本料金を下げることができる
このように、太陽光発電システムと蓄電池があれば、様々な方法で電気料金を削減することが可能となります。
ピークカットができ、電力不足に対応できる
電力不足による停電は、通常電力の使用ピーク時に供給電力が足りなくなることで起こります。しかし、電力需要が高まるピーク時に蓄電池を利用することでピークカットをすることができ、電力不足問題に対しても大きく貢献することができます。
使用電力における自家発電割合を高めることができる
日中に太陽光発電システムから得られた電力を蓄電池に充電し、夜間は電力会社から電力を購入する代わりに蓄電池の電力を使用することで、電気料金の削減になるだけではなく、使用電力における自家発電割合100％を目指してとてもエコロジーなライフスタイルを築くことが可能です。太陽光発電だけで生活するという暮らしを夢見ている方には蓄電池が必要となります。
まとめ
上記のように、太陽光発電と蓄電システムの連携には様々なメリットがありますが、現状では蓄電池の価格が非常に高いため、少なくとも経済的なメリットだけを目的とした購入はあまりおすすめができません。
蓄電池の主たる目的はあくまで災害時や非常時の停電に対する備えとして考えておくことをおすすめします。
