太陽光発電システムを導入するメリット
ここでは、ご自宅をお持ちの皆様が、住宅用太陽光発電システムを導入することで得られるメリットについてご説明していきたいと思います。
太陽光発電システムの導入を検討されている方は、ぜひ検討の参考としてください。
太陽光発電システムを導入する代表的なメリット
太陽光発電システムを導入することには様々なメリットがありますが、ここでは代表的なポイントに絞ってご紹介していきます。
太陽光発電システムを導入する最も大きなメリットは、下記の2つとなります。
- 電気料金を安くすることができる
- 余剰電力を電力会社に売ることができる
それぞれについて詳しく説明していきます。
電気料金を安くすることができる
太陽光発電システムを導入すると、当然ながら発電した電力を自宅用の消費電力として利用することができます。
太陽光発電システムは太陽光を利用した発電なので、発電できる時間帯は日中に限られますが、この日中の時間帯に利用する電力については、発電した電力で賄うことができるため、電力会社から電力を買う必要がありません。
そのため、その分は電気料金を安くすることができるのです。
余剰電力を電力会社に売ることができる
電気料金を安くすることができるのに加えて、もう一つ大事になってくるのが、太陽光発電システムを導入すると、発電した電力のうち、使用しなかった電力は電力会社へと「売る」ことができるという点です。
これは一般的に「売電(うりでん・ばいでん)」と呼ばれます。売電と言っても、何か面倒な手続きが必要なわけではありません。
太陽光発電システムで日中に発電した電力のうち、日中に使用しなかった電力は自動的に電力会社へと売られ、送電線を通じて他の家庭で利用されるという形になるため、何か面倒な手続きを取る必要はありません。
発電した電力量から使用した電力量を引いた電力は、自動的に管轄の電力会社に売られる仕組みとなっているのです。
例えば、日中は仕事で家を空けているため、ほとんど電気を使用しないというご家庭の場合であれば、日中に発電した電力はほとんど全て売電に回すことができるため、多くの収益を得ることができます。
この売電においてポイントとなっているのが、2012年7月から施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」というものです。
この制度の詳細については、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を参考にして頂ければと思いますが、簡単に説明すると、太陽光や風力、地熱など、砕石可能エネルギーを活用して発電された電力は、一定期間、電力会社が固定価格で買い取ることを義務付ける制度となっています。
この制度により、太陽光発電システムで発電した電力は一定期間の間は決められた価格で確実売ることができるという保証があるため、太陽光発電システムを導入する際の収益シミュレーションも非常に立てやすくなっているのです。
売電ができるということは、太陽光発電システムは節電目的だけではなく、一種の投資商品、金融商品としての性質も持っていると言うことができます。
実際に、太陽光発電システムを導入する際には決して少なくない初期費用がかかりますので、この初期費用をどの程度の期間で回収し、何年後からは全てが利益として蓄積されていくのか、そのようなシミュレーションをしっかりとしてから導入を検討するのが基本となっています。
売電の詳細や再生エネルギーの固定価格買取制度については、下記のページを参考にしてください。
太陽光発電システムを導入する副次的なメリット
太陽光発電システムを導入する一番のメリットは何より光熱費の削減や売電収入といった経済的なメリットですが、その他にもCO2排出量削減への貢献など、様々なメリットを理由に導入を決めた方ももちろん多くいらっしゃいます。
太陽光発電システムを導入することで得られる様々な副次的メリットとしては、下記のようなメリットが挙げられます。
- CO2排出量が大幅に削減し、地球温暖化防止の一助に。
- 消費電力量や発電量が可視化されることで、節電意識が高まる。
- 子供の環境教育に活かすことができる。
- 停電時や災害時の非常用電源として活用できる。
上記のように、太陽光発電システムには経済的なメリット以外にも様々なメリットがあります。それぞれについて詳しく説明していきます。
CO2排出量が大幅に削減し、地球温暖化防止の一助に。
太陽光発電システムは、発電時にCO2を排出しない、クリーンエネルギーです。
太陽光発電システムを導入することによって現在人類全体の課題となっている地球温暖化問題の原因として挙げられているCO2の排出を防ぐことができるのです。
シャープの試算によれば、仮に大阪にある戸建住宅に太陽光発電システムの一般的な発電量である4,1kwのシステムを設置したとすると、CO2排出の年間削減量は約1,460kg-CO2となり、これはスギの木104分の植樹に相当すると計算されています。
※参考サイト:シャープ株式会社「次世代のクリーンエネルギー」
つまり、太陽光発電システムは導入するだけで自然環境の保全に大きく貢献できる、とてもエコなシステムなのです。
日本でも2011年3月に起きた東日本大震災とそれに伴う福島原発事故以来、再生可能エネルギーに対する関心はとても高まっていますが、現在では世界全体で再生可能エネルギーの有効活用に関する議論が活発化しています。
「持続可能な発展」という言葉にもあるように、地球上の有限な資源を枯渇させたり、自然環境を破壊したりすることなく、現在のような快適な暮らしを続けていくために、ひとりひとりができることを考えていかなければいけない時代へと突入しているのです。
こうした時代背景において、太陽光発電システムの導入は、ひとりひとりが取り組めるものでありながら、確実に効果を出すことができる、とても優れたシステムだと言えます。
消費電力量や発電量が可視化されることで、節電意識が高まる。
太陽光発電システムを導入された方から良く聞かれるのが、「電力モニタを通じて消費電力量や発電量が可視化されたことで、システムの導入による光熱費削減だけでなく、家族一人一人の節電意識が高まり、その意識の変化が結果として電気料金の削減に大きくつながっている」という声です。
太陽光発電システムを導入すると、附属品として「電力モニタ」と呼ばれる、現在の消費電力状況や売電状況、発電状況などが一目で分かるモニタを利用することになるのですが、このモニタが、これまで不透明だった電力の使用状況や電気料金などを可視化してくれ、節電意識を高めるというわけですね。
節電も、実際に数値で効果をできるとやりがいもありますし、楽しみながら取り組むこともできます。
太陽光発電システムの導入をきっかけとして家族全員の節電意識が高まれば、システムの導入と相乗効果で大幅に電気料金を削減することが可能です。
地球環境に対する配慮だけではなく、早く初期投資費用を回収して利益につなげていきたいという気持ちも節電につながっていくので、より効果的に節電を進めることができます。
子供の環境教育に活かすことができる。
お子様をお持ちの家庭であれば、太陽光発電システムを導入することで、電気の大切さや地球環境を守ることの大切さ、地球温暖化の問題など、様々な環境教育に活かすことも可能です。
電力モニタを見ながら楽しく太陽光発電の仕組みを理解し、実際の運用を経験することができるので、小さいお子様にとってもとてもよい体験型学習になると言えます。
停電時や災害時の非常用電源として活用できる
太陽光発電システムを導入すれば、太陽光がある限りは発電をすることができますので、災害時や停電時なども非常用電源として活用することができます。
緊急災害時などは携帯電話の充電ができたり、ラジオを聞くことができたりするだけでも雲泥の差となることがありますが、そうした場面でも太陽光発電システムは活躍してくれます。
まとめ
上記でご説明したように、太陽光発電システムを導入することには様々なメリットがあります。経済的なメリットはもちろんですが、それだけではなく副次的なメリットにも注目することで、より導入のハードルが下がるのではないでしょうか。
上記のようなメリットに加えて、現在であれば導入にあたり国や地方自治体から補助金をもらうこともできるので、導入するのであれば今がチャンスです。
なお、太陽光発電システムの導入に伴う補助金については、下記のページを参考にしてください。