太陽光発電メーカーの国内シェアランキング
ここでは、太陽光発電メーカーの日本における国内シェア上位ランキングをご紹介します。 太陽光発電システムのメーカーを選ぶ際の参考としてください。
国内メーカーの太陽電池生産量ランキング
2010年における、日本の太陽電池メーカー上位5社と、そのシェアは下記の通りです。
順位 |
企業名 |
シェア |
1位 | シャープ | 34% |
2位 | 京セラ | 30% |
3位 | 三洋電機 | 19% |
4位 | 三菱電機 | 10% |
5位 | ソーラーフロンティア | 3% |
日本において太陽電池のトップシェアを誇るのはシャープです。シャープは、1963年に太陽電池の生産を開始し、2000年に生産量で世界No,1になりました。以降、2007年までは生産量でも国内はもちろん、世界でもトップに君臨し続けていました。
現在では中国のサンテックパワーなどに抜かれ世界シェアNo,1の座を奪われてしまっていますが、それでも発電効率の高さと価格の安さ、ブランド力を強みとして日本国内では京セラを抑えてトップシェアを誇っています。
国内シェア2位につける京セラは、1993年に日本ではじめて住宅用太陽光発電システムの販売を開始し、日本の住宅用市場における先駆け的存在です。
シャープと比較すると価格は高めですが、業界ではいちはやく1997年に10年保証システムを導入するなど、保証やメンテナンスなど導入後のサポート体制を強みにシェアを伸ばしてきました。デザイン性の高さにも定評があります。
3位の三洋電機は2008年にパナソニックグループの傘下となりました。パナソニックブランドの太陽電池モジュールは三洋電機製となっています。
パナソニックは、価格は高いものの、発電効率が高く高温時にも強いHIT太陽電池(単結晶系ハイブリッド型太陽電池)を中心に攻勢を仕掛けています。
4位の三菱電機は、業界最高水準となるパワーコンディショナの変換効率を強みとしており、価格も安めなので、比較的検討しやすいメーカーとして一定のシェアを持っています。
5位のソーラーフロンティアは、昭和シェル石油グループの太陽電池メーカーで、CIS太陽電池のパイオニアとして注目されている企業です。
国内住宅用の太陽光発電システムはパナソニックが独占!?
国内住宅用市場においては、2011年はパナソニックがシェアの66%を占めるという一人勝ち状態になっており、2012年にはシェアを80%にまで高める計画と発表されています。
欧州市場の成長鈍化、低価格製品で攻める中国勢のシェア拡大などにより海外市場の事業採算性が合わなくなる中、パナソニックは2012年7月から固定価格買取制度がスタートし、大きな市場成長が見込まれる国内の住宅用市場にいちはやく狙いを定め、注力してきました。
パナソニックの強みである、発電効率が高く設置面積が狭くても発電量が確保できるHIT太陽電池は、屋根面積が狭い家屋が多い日本市場のニーズともマッチしており、価格面で有利な中国製などが少しずつシェアを伸ばす中でも、全体としては市場をほぼ独占する形となっています。
三洋電機の技術力と、パナソニックのブランド力、営業力が合わさり、国内の住宅用市場では圧倒的なシェアを誇っているのです。