家庭用蓄電池と補助金
現状の家庭用蓄電池は非常に価格が高い点が大きなデメリットですが、蓄電システムを導入することは電力利用量が多い日中の時間帯のピークカットやピークシフトにつながり、効率的かつ安定的な電力供給につながるため、更なる普及が期待されています。
そのため、家庭用蓄電池の購入に際しては、SII（一般社団法人環境共創イニシアチブ）が国からの委託を受けて「定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金」という補助金制度を用意しています。
定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金とは？
「定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金」は、SII（一般社団法人環境共創イニシアチブ）が交付している補助金制度で、補助の対象となっている蓄電システム機器の購入に際して、購入金額の定率3分の1（上限あり・個人の場合は上限100万円）を負担してくれる制度となります。
3分の１ということは、例えば購入金額が180万円だとすれば60万円、240万円だとすれば80万円の補助金がもらえる形になりますので、家庭用蓄電池を購入する場合は、補助金の対象となっているかどうかで購入金額が大きく変わってくることになります。
製品を選ぶときは必ずその製品が補助金対象となっているかどうかを確認するようにしましょう。
補助金制度の詳細については、下記ページを参考にしてください。
補助金制度の対象商品
この補助金は、現在発売されている全てのメーカーの蓄電池が対象となっているわけではありません。補助対象機器の一覧については、下記のSIIホームページよりご確認ください。常に最新情報が更新されています。
補助金制度の対象について
最近ではハウスメーカーの新築注文住宅の場合、はじめから太陽光発電システムと蓄電システムを最初から搭載するケースも増えてきていますが、新築の住宅でも今回の補助金は対象となります。ただし、申請は蓄電システムの契約・購入前に行う必要がありますので注意しましょう。
また、この補助金は1台につき1つ申請を出すことができるため、自宅に2台の蓄電池を設置する場合には、2台分の補助金をもらうこともできます。2世帯住宅にお住まいの方で蓄電池を2つ用意する予定の方も安心して利用することができます。
この補助金の総額予算は210億円とかなり多くなっているものの、この予算は法人も含めた金額となります。
予算がなくなった段階で補助金の交付は終了となりますので、蓄電池の設置をお考えの方は早めに申請することをおすすめします。
