11月1日、テュフ ラインランド ジャパン株式会社は、横浜市にある太陽光発電評価センター(SEAC)で複合加速劣化試験サービスを開始したと発表しました。
■テュフ ラインランド ジャパン株式会社;
「テュフ ラインランド ジャパン、太陽電池モジュールの複合加速劣化試験サービスを開始 -自然環境を模擬した、光、温度、湿度の複合ストレス試験-」
太陽電池モジュールの故障や劣化は、太陽光照射や周辺温度、湿度など様々な環境ストレスが組み合わさることで発生します。
現在これらのストレスを個々に評価するために多くの試験方法が導入されていますが、実際の自然環境を模擬した、光、温度、湿度などのストレスの組み合わせによる複合加速劣化試験は、太陽電池に関するIEC 規格では現在のところ規定されておらず、日本国内でも行われていませんでした。
このような太陽電池モジュールに対する複合加速劣化試験サービスを提供するのは、日本では同社が初めてとなります。
この試験により、太陽電池モジュールの充填材の劣化(剥離、黄変)などの評価が見込まれるだけでなく、アモルファスシリコン太陽電池の光劣化現象に対する加速劣化試験としても有効だとのことです。
この新しいサービスのために使われるチャンバーの特長は、太陽光紫外部の3倍までの光ストレス印加と、様々なサイクル試験(温度ストレス:-30~90°C、湿度ストレス:最大85%Rh)が可能な点で、顧客からの要望に応じて、任意の条件設定を行うことができるとのことです。
太陽電池モジュールの精緻なストレステストは、今後の日本の太陽電池モジュールの製造技術を向上させていく上で非常に重要な役割を果たすと考えられます。
今回の試験サービスの開始をきっかけとして日本メーカーが更なる技術開発に磨きをかけていくことを期待したいですね。