昭和シェル石油株式会社とソーラーフロンティア株式会社は、宮崎県国富町にある世界最大のCIS薄膜太陽電池の製造工場「国富工場」における発電事業に関して協力することを決定したと発表しました。
■昭和シェル石油株式会社:
「昭和シェル石油とソーラーフロンティア、宮崎県国富工場の屋根貸しで2MWの発電事業へ」
発電規模は約2MWで、これにより国富町内で稼働または計画されているメガソーラーの発電規模は計7.3MWとなり、同町全世帯のうち約3割が太陽光発電システムを導入した場合に匹敵する規模になるとのことです。
昭和シェル石油としては、今回の取り組みが新潟県に建設した「新潟雪国型メガソーラー」に続き国内では2例目の太陽光発電事業となります。
国富工場では、すでに2番館の屋上に2MWの太陽光発電システムを設置し自家用として使用されていますが、今回は3番館の屋根にソーラーフロンティアが生産するCIS薄膜太陽電池モジュールを設置し、生み出された電力は全て九州電力に売却するとのことです。
国富工場の所有者であるソーラーフロンティアが発電事業者である昭和シェル石油に屋根を貸与する形となります。
国富工場は2011年2月からCIS薄膜太陽電池モジュールの商業生産を開始、今年7月には全ラインを稼働させており、年間で900MWの生産能力を有しています。
年間900MWという発電規模は、日本最大のメガソーラーであると同時に、CIS薄膜太陽電池モジュールを生産する工場としても世界最大の規模となっています。
現在、同工場で生産するCIS薄膜太陽電池モジュールの変換効率は13%を超えており、設置容量(kW)あたりの実発電量(kWh)は他の太陽電池を上回っており、CIS薄膜太陽電池の実発電能力の高さが注目されています。